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日本の格差(割りと真面目な話)

こんにちわ。
秘密結社ナンバーズ、No21、ようすけのとうちゃん@兎の覇王です。

今日はバトスピと違う話を書かせてください。

アジアの小国にオフィスがある会社で働いていたことがあります。
あるとき、大きな会社の仕事を請けるためにセキュリティルームを作る必要ができました。
大事な情報が漏れないように、決められた人しか情報にアクセスできないようにするための、ごく当たり前のプロセスです。
依頼主の査察が入る前の下見をするために出張しました。

オフィスの一室が改造されて、セキュリティルームになっていました。
電子ロックされていて、カードを持っていない人は入れないようになっていました。
一通り確認をして、その部屋で座って一息ついていたら、いっぱいのお茶が振る舞われました。
お茶を持ってきた人に見覚えがなかったので、現地のマネージャに聞きました。
「彼はさっき紹介されなかったと思うんだけど、チームメンバーなんだよね?」
「ああ、彼はお茶くみだよ」
私は一瞬耳を疑いました。
「彼はカードを持っていたと思うんだけど、登録されたメンバーじゃないのか?」
マネージャは微笑んでいました。
「彼はそのランクの社員ではないよ、ただの雑用をするものだから」
「ここはセキュリティルームだから、チームメンバー以外立ち入り禁止だぞ」
「彼はエンジニアではないから関係ないだろう?掃除やお茶くみをするだけのものだから、会社の仕事とは関係ない。そもそも彼に仕事のことはわからない」
登録している人以外にセキュリティカードを渡さないこと、カードを持っていなものの出入りはいかなる理由があっても許可しないことを、結局「それがルールだから」という理由でしか説明ができませんでしたし、お茶が配られない席で仕事をする理不尽さを現地マネージャが納得したようにも見えませんでした。

この国ではエンジニアと雑用は同じオフィスに居てもまったく次元の違う別の人種なのです。 日本人が想像できる差別とは別次元のものです。
オフィスに猫が居るとして、猫が情報漏えいをすると思いますか? おそらくエンジニアと雑用の間にはそのくらいの差があります。
これが格差です。

オフィスから宿舎(ホテルは名ばかりで使い物にならないので、出張してきた社員の宿舎は会社が用意していました)までのほんの数百メートルの通りには、ざっと数十人の人が生活していました。
かれらはそこに座って、生活をしていました。
この国では、ベニヤ板一枚でも屋根の付いたところに住んでいる人はまだ豊かでした。
商売でも、人力車夫でも、それなりの仕事をしている人は人間ぽい生活をしていました。 私が居た外国と取引をしている会社付きの運転手やコックはやっと我々ガイコクジンと会話が出来るレベル、オフィスお茶汲みや雑用をしている人たちはその上のランクですが、専門教育を受けたエンジニアはまた別格で、その上に会長が君臨していました。
この国で、出自は絶対です。 道路に座っている人の子供がエンジニアになることはありません。 それは長靴をはいた猫のようなおとぎ話です。
猫がどんなに努力しても人間にならないことはみんなわかっています。 猫は自分の立場を差別だと思っていませんよね、だって猫は猫の生活をしているのですから。
(余談ですが、この国では道路に座っている人も含めてほぼ100%の人が結婚します。 動物として日本人の方が絶対幸せだとは言えないと思っています。)
努力とか精進とかでは乗り越えることができない、というより乗り越えようとする発想に行きつかない絶対的な階層構造、これが格差だと思っています。

なんでこんなことを書きたくなったかというと、10代の青少年が、日本には格差があると思っているというアンケートを見たからです。
日本ではまだすべての子供が義務教育を受けることができます。 そこで成績を取れれば上の学校に進むこともできます。 国内最高峰と言われる大学にだって、親の出自や出身学校で足切ををされることはありません。
優秀な学校に行っている方が有利かもしれません、出身地や親の収入でサポートが受けづらい人もいると思います。 でも、最高学府の試験に、ある階層でなければ知りえない暗号を答える問題などなくて、学校で習った範囲のことで得点を取れば進学できます。

だから日本に格差はない、という主張がしたいのではありません。
格差はあります。 私が子供のころ信じていた、一億総中流の幻想はもう消えました。
その格差を作っているのは、ほかならぬコドモ本人だと思っています。
勉強すべき時期に勉強をしてください。 そして努力に見合った成績を残してください。 日本はまだ、それができれば望んだ階層で望んだ仕事をして、望んだ生活をすることができる国です。

私が恐ろしいと思っているのは携帯ゲームです。
あれは青少年の時間と思考能力を暴力的に奪っていく電子麻薬だと思っています。
君が今何時間も何日も費やしているそのゲームの世界は君の人生の為に必要ですか?
君が最終的に費やすだろう、数十年の人生の中の数年分の時間に君は価値を見出すことができますか?
私のように人生の晩年に至った時に、青年時代を思い返したときに、あの時費やした時間が美しい青春の1ページとして思い返してしみじみと思いでに浸ったときに、一片の悔いもないと思える大切なことになっていますか?

カードゲームの記事を書いてるおっさんが偉そうに語ることではないかもしれません。
私はバトルスピリッツを、大切な青春の1ページにして後悔がないイベントにしたいと思っています。
そのために、私ができることを精一杯やろうと思っています。

コメント

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